Episode 31 1回目の本番

資格試験は3回チャンスがある。
しかし3回落ちると次回試験を受けるまで1年間日を開けなければならない。

要は「詰む」ということになる。

資格試験を勉強しだして3ヶ月がたった。

その間、正直お酒飲んでゴロゴロしてただけだ、
正直言ってテストを合格できるほど勉強してきたとは思えない。

だがこの分厚い教科書を見て、全部把握するというのがまず難しい。

なので3回のチャンス、まず1回目、
テストがどんなものなのか受けてみることにした。

テストはオンラインなので、
教科書を開け、答えを確認できる時間はあるが
教科書から答えを探すのに
制限時間90分は短すぎるのだ、

さぁ90分、頑張ろと思い試験開始のボタンを押した

直ぐに時間が過ぎる、
テンパっているので問題の意味があまり理解できない、

最後10問ほど答えられず試験終了した。

結果は不合格
まだ甘かったようだ。


Episode 30 ここ日本か


最近は図書館とジムを行ったり来たり、

たまに1人で街の中心街に飲みに行って友達を作りに行ったり。


家に帰ると、フラットメイト達と喋りはするが、

パーティーも週末のクラブも1つも誘われなくなった。


さすが全員同い年、団結力も強い。


もう、正直どうすることもできないみんな(家に遊びに来る人たちにも)避けられることになってきた、

自分の何を嫌われているのかあまりわからないが、一度人を嫌いになると人の悪い所を良く見えてしまう。


まぁいいさ、どうせみんな話すことなんて毎回一緒だ、他人のことに あーだ、こーだ。

日本のニュースのワイドショーみたいなことだ、

俺はそんな話し興味もないよ、海外来たのに、

だから日本人と住むのきついんだよ、ここは日本か?


なんて自分の中で勝手に自己完結しみんなに相手にされない寂しさを埋めつつ、


残り最後、資格取得の試験に心を整えた。


Episode 29 流れゆく日々

あれから約2ヶ月ほど時が過ぎた


クラブ通いも板につき、勉強はそこそこすすんでそろそろ教科書を読み終える頃、


N氏に恋をした。


これだけだと恋愛小説のようになるが、

なぜだか最近フラットメイト達の目がやたら冷たい。


正直言うととても上辺だけ、と言う感じだ。


D氏に呼び出されベランダで話をする。


「N氏のこと好きにならないでくれる?」


「自分は本気なのですが、」

と返したが、友達をとられたような感覚があるようだ、


確かに友達以上な関係にN氏と私がなっているような感じだったが、


N氏的には誰とでも平等に接していて弟を思うような感覚になっていたようだ、


あー、そう言うことなのか、

諦めるには時間がかかりそうだが、

もっと時間がかかりそうなのは自分に対する「負の感情」をフラットメイトみんなから取り除くことだ。


正直今すぐにでも引っ越すべきだったのだが、資格取得までもうすぐのはずだと、


頑張ろう、ともう一度気合を入れて勉強し直すことにした。

Episode 28 クラブ帰り

ドラッグは返した所で、クラブを出て

日本人が営む居酒屋に行った


たくさんの日本人がお酒を飲みに来ていた

その中でもD氏とN氏は知り合いが多いようでいろんな人と挨拶を交わす。


ニュージーランドの日本人コミュニティはわりと狭い。

もちろんたくさんの日本人がいるので全員が全員知り合いではないようだが、週末、深夜にそこの日本人居酒屋行く人は限られる。



わたし自身たくさんの人と出会って何人かと友達になった。


オリオンビールを一杯飲み、帰ることにした。


帰り道お腹が減っていたので、何か食べることにしたのだが、ここ、Kロードにはたくさん深夜までやっているファストフード店が存在する。


特に忙しそうだったお店はケバブ屋さんだ、


たくさんの文化が入り混じるニュージーランドの中でケバブは割とお手頃な値段で買うことができて、人気である。


ケバブは平べったいパンのようなものに肉と野菜を挟む中東系の料理だ、お肉は牛肉とラム肉から選べて値段は700円程度、少し高いが正直ニュージーランドで外食するなかでは安い方である。


会計を終わらせて番号札をもらい待っていると、

フランス人達が店の手前でマリファナを片手にお店の前で注文した料理を待っていた、

Kロードはあまり治安の良くない場所だと有名で、


日本の酔っ払いが可愛く見えた。


ケバブは想像した通りの味で、まぁ酔っ払ってる時は塩っ気のあるこんなもんがいいかとペロリとたいらげた。


そのあとすぐにUberに乗って家に帰って、ベッドの上で海外に来たことを実感した。

Episode 27 ニュージーランドのクラブ

ダンスクラブ、私は日本でほとんど行ったことがない、

大きすぎる音は苦手で、酔った勢いで気が大きくなったりして、外で揉め事が起きてることもたまに目にする、気がする。


そんな食わず嫌いの様な理由で避けていた。


自分の住んでいる家のオーナー、あの長髪の奥さんが妊娠しているD氏はクラブが大好きで、家にDJなんて置いてある。


そのD氏の友達の女性若干30歳のN氏もクラブ好きだ。


彼らには好きな音楽のジャンルがあり、似たジャンルのイベントなどに毎週末出かける。


D氏の奥さんも元はそういう音楽が好きで週末出かけることを了承している。


D氏とN氏に誘ってもらってニュージーランドで初クラブに行った。


ニュージーランド人は比較的音楽が好きな人が多く、クラブのイベントだったり、家でDJをしてパーティーする家もあるし、レイブというキャンプと音楽フェスが一緒になった様な物もある。


ニュージーランドのクラブは街の1番大きな通りクイーンストリートと街の大通りから少しだけ離れたKロードという通りに密集している。


今回はKロードにある。

Uber、言わばタクシーに乗って3人で行った。

ドレスコーデをした沢山の人がおり、異世界に行ったような感覚で厳重なセキュリティを通りクラブの中に入る。


凄く人が多かった、

今日のDJはN氏の友達らしい、お酒の力を借りて、ひたすら踊る、D氏もN氏もDJの前を陣取り、踊っていた。友達のDJを紹介され、踊っていると、何やらDJに砂のような変なものを渡された、


なんだこれ、

と思ってD氏にきくと、MDMAというドラックだった。


すぐに返したが、クラブでは割とドラッグをしてから踊りに来る人が多いようである。

Episode 26 勉強しなくちゃ

昨日1日無駄にした。


なにもしていない、悔しい、と言うよりか切ない気持ちになった、


教科書はチャプター毎に色々分かれている、例えば、解剖学であったり、有酸素運動、栄養、それらに加えて全24項目に分かれている。


私が終わらせたのは結局序章の序章、「運動とは、パーソナルトレーナーとは」だったりする所、


第二項目は身体についてだ、静脈がどうだ、動脈があーだ、

骨格についてだ、とそんな所だ、


今日はここを終わらせてみよう、と教科書プラスオンラインのビデオで解説してくれているのでそれと照らし合わせて観る。


ある程度教科書を読んだあと、クイズがある。

何回も挑戦できるので何度もやると、

結局答えだけ覚える。


こう言うものを24項目分終わらせて最終的に教科書全体からテストが出る。


テストは本番で、資格試験である。

2時間で120問

チャンスは3回、

この時私はそれが多いのか少ないのかわからなかった。


結局チャプター2を終わらせた所でフラットメイトの男の人とその友達の女性に夜のクラブに誘われた、

「勉強しなくちゃ」と答えたのだが、「ワーキングホリデー、楽しまなきゃ損だよ」とその言葉に納得してしまいデニムに着替え、夜のオークランドに駆り出すことになった。

Episode 25 三日坊主

英語を読むのは久しぶりだ、1年ほど日本に居ただけだが、読まないと言葉なんてすぐに忘れることなんて知っている。


「おっと、電子辞書があった」と電池切れの電子辞書を取り出し家の迎えにあるスーパーへ買いに行く、4本だけなのに500円近く払った、


凄く高い、しかしここ1.2週間家でぐーたらしたいた自分にはそれでも疲れる。


電池を買いに行っただけの達成感でまた昼過ぎに仮眠を取る。


起きると夕方前ですぐにフラットメイト達が返ってきた。


どうやら彼らの友達の日本人の誕生日会のようだ、

部屋にノックに来て、一緒に飲もうよと誘ってくれる。


だが、今日1ページも教科書を読み進めてないと不安になり、1時間ほど、約20ページほどなんとなく、知らない単語を辞書で引いて自分なりになんとなく解釈する。

私は、こういった分野の勉強では、固定名詞以外ある程度同じ単語が何回も使われることは知っていたため私はなんとなくだけど満足してパーティーに参加した、


次の日には二日酔いで夜まで寝ていて次の日には何もせずまだ気分が悪いまま教科書を開くが全く集中せずに眠った。


せて、このままでいいのか、また三日坊主か、

日本でのニート生活を思い出して

二日酔いで心も身体も落ち込んでしまった。