Episode 24 立ちはだかる厚み
メールを送ってすぐに返信が返ってきた、「じゃあ明後日ならオフィスにいるから昼過ぎにきてくれ」
その晩ジムに行き、筋トレをして、いつも通りビールでフラットメイトとその友達数名と家で飲み会をした。
もちろんビールである。
何故か決断後、ワインをやりたいなと言っていた自分は跡形もなく消滅していた。
目標と言うのは、あると便利だ。
よく酒場で会った人たちに「20代なんて若いよーしたいこと何でもできる!将来何になりたい?」
なんて聞かれる。
いい人や意地悪な人達、聞いたけどあんまり興味のない人達
いっぱいいるが、目標があると賛否両論だが会話が生まれる。
あのときカリフォルニア、ナパバレーが山火事で内定が取り消されたあとから
この1、2年は水の要らないカーネーションの様な夢を飾っていたのだと思う。
しかしながらニュージーランドでトレーナーになる目標は出来たが、
2日後渡された教科書の分厚さを目の当たりにして挫けそうになった。
なんと、教科書が700ページほどあったのである。
「全部英語だ、座学だ」とまた学生の様な日々を送ることになる。と5ページほど読んでみてベットに入った。
Episode 23 決断
ジムで話を聞いたあと、少し考えた
「果たして今トレーナーを目指すべきか、お金もすぐになくなる、それともどこでもいいから日系のレストランや会社で働くべきか?」
間をとって「働きながらトレーナーなのか?」
答えが出ないままジムの近くのカフェでコーヒーを飲みながら自問自答した、
しかし、ニュージーランド来て会った日本人はだいたい同じ職業に就いている、
シェフ、ホールスタッフ、整備士、
みんな楽しそうだ、
だけれども私は思った、
「楽しそう、だけれどもそれで満足なのか?」
ワーキングホリデーVISAは原則1年が期限だ、
このまま帰ったら結局何も得られず帰って、ニートに巻き戻りになるのは目に見えている。
そう思った途端、さっき出会っためちゃくちゃゴツい白人のトレーナーに、「参加します、どうすればいい?」とメールを送っていた。
Episode 22 資格取得までの道のり
仕事の応募の返信は全くこなかったのだが、
ジムからの連絡はすぐに返ってきた。
返信の内容は、「連絡ありがとう、いつでも受け付けできるが、3日後とかはどうだい?場所はニューマーケットという所にあるジムさ、よろしく」と一方的なメールだったが、やっと返ってきた連絡が嬉しくて何とも思わなかった。
3日後
少し慣れてきたバスで指定された場所に向かう、
20分ほどで着いた。
とても広いジムで驚いた、
「ここで働けるといいな」なんて思いつつ2階のフロントまで階段であがる。
フロントに着くと、ビックリするぐらいデカい白人のジムスタッフに部屋に入れられて、少しの会話とカリキュラムの説明を受けてその日の会話は終わった。
話を聞くと、そこのジムではワーキングホリデーVISAで働けるかどうかはわからない、とのことだったが、資格取得期間はは早い人で3ヶ月、普通は半年程度、と言われた。
正直できるかわからないのでとりあえず話は考えさせてくださいという形で終わった。
Episode 21 ターニングポイント
免許証も銀行口座も揃ったところで、仕事を探すことにした。
ワイナリーでのフルーツピッキング、応募をしたのだが、3月で季節的にもう終わっていた。
どこからも返信が帰ってこないと思いながら、銀行口座を作ってすぐに会員になったジムへ行く、1ヶ月3000円程度、凄く安い。
仕事が決まらなかったあいだ、することがなかったので毎日ジムへ行った、
私が通っていたジムは比較的中国人、インド人が多かった。
特にジムで友達が出来るわけでは無かったが毎日通う。
色々なバイト先に応募してみるがなかなか決まらず、ジムの後、家でお酒、そんな生活を過ごしていた。
そうこうして、2週間程度経った所、ジムに毎日行っているのでパーソナルトレーナーになろうとふいに思った。
ニュージーランドにワーホリで来る日本人、パーソナルトレーナーになりたい人が沢山いるが結局資格がないと雇ってもらえない、そして英語力が他の仕事より必要なので断念する人が多い、
私は何も資格を所持してなかったので、応募できる資格すらなかったのだが、ある広告をみつけた。
「パーソナルトレーナーになる人募集、資格のサポートもついて$1000」
あ、これだ、と思ったので応募することにした。
Episode 20 免許切り替え
ニュージーランドに行って初めに感じたこと、
「あ、クルマ左側通行なんや」だった。
これは凄く親しみを感じる。
アメリカの頃は2年いても全く右側通行になれなかった。
ということは交通ルールがほとんど一緒、
さらに、ということは日本の免許証に「信用性」がある、ということ、
免許切り替えも簡単、AAという自動車協会に行けばすぐに切り替えてもらえる
オークランド中心街なら、あの前に説明した、「南半球で1番高いらしい、タワー」スカイタワーの1番下にある。
しかしながら免許切り替えにはいくつかルールが必要になる。
まず、
2年間以上免許を所持していること、私は自動二輪と普通車の免許を持っていたのだが、自動二輪の免許は取得から2年未満だったので普通自動車だけになった、
AT限定の場合は分かりかねるが、おそらく新しい免許書もAT限定になるだろう、
私は日本で運転時にメガネの着用を義務づけられていたのでニュージーランドの免許証もそうなった、
それともう一つ、切り替え申請には免許の翻訳が必要となる。
免許の翻訳とは、と私もなったが、
公的機関が免許に書いてあることの意味を英語で説明することが必要なので、
日本大使館に行って$80ドルほどお金を払って翻訳を依頼する。
5日程で翻訳が終わりそれをAAに持っていく、
仮の免許証を最初に発行してもらって1〜2週間程で郵送で免許証が送られる。
免許証は国際免許書と違って、IDとして使える。
パスポートを持ち運ぶリスクを考えたらとても便利。車を購入予定がない人も日本の免許証を持って行き、切り替えることを強く勧める。
免許証切り替えの時に1番と言っても過言ではないことがある。
「写真映り」
半分冗談ではあるがとても重要、
実際私がAAに免許切り替えに行った時、担当してくれた中国人のおばちゃんが、
「はい、3.2.1.」
とパソコンの上に付いている小型カメラで適当に撮った写真が免許証になった、
ニュージーランドではお酒を買う時にスーパーでもバーでもほとんど全てIDが必須なので、ジロジロ免許証と自分の顔を交互に見つめられるとき、
物凄く恥ずかしい気持ちになるのでやはり免許切り替え時はなるべく髪型など、顔辺りの見た目に気にすることをお勧めする。
Episode 19 IRD ナンバー
IRD ナンバーって?
そう、要するにマイナンバー
Island Revenue Department の略なのだが直訳しても意味がわからない、財務省的なものらしい、
このIRDナンバー、全てオンラインで管理されており、
個人の所得や、
NZの友人間で行われたりするインターネットバンクの履歴なども管理されていて、
個人のビジネスなどで税金を払ってない場合、後々請求が来るし、脱税もすぐバレる。
現金でもらえば大丈夫?
NZ全体がほとんどキャッシュレスなので難しいし、脱税満々でビジネスをしてると周りに人格を疑われる。
要はIRDナンバーというのは税金を払うためにNZでは働く場合必須なのである。
IRDナンバーは割とすぐにインターネットで作れる。
所要時間は1時間程度であった。
学生の場合は作らなくていいだが、ニュージーランドは学生VISAでも
週に20時間働けるので万が一のためにも作ることをお勧めする。
Episode 18 銀行口座開設
銀行に着いて、まず驚き
予約制だった。
オフィスが数個ありカウンセラーとマンツーマンで話すスタイル
街の中心街にあるのでどうやら大勢の語学学校、大学の留学生が常に口座開設に来るらしく予約も1週間後までいっぱいだった、
「そこまで待てん」と思ったので、別の銀行に行く
最初に行ったのがKiwi Bank
次にANZ
最後にASBと言う銀行会社に行ったのだが、どれも予約制であった
とりあえずKiwiBankとだけアポを取って1週間ほど待つことにしたのだが、そんなに待てなかったので
翌日家の近くのKiwiBankの別支店に行って口座開設できた。
銀行口座開設もなかなか難しい、
まず、パスポート、VISA(滞在許可)、家に住んでいることを証明できる郵便物(光熱費や水道料金の領収書的なもの)、家のオーナーからの推薦書類(ちゃんと一緒にすんでいることの証明)
郵便物は取り分け難しい、政府からの書類でないといけない。
しかし光熱費などはオンラインの請求書が増えているので持っている人は少ない。
私は運良く開設ができたが、なかなか疲れた。